メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

きっと世の中はこうなってる。

こう。


これは作品じゃなくて、解説図ね。

なので、説明。

前々から、世界は線で出来た、立方体か直方体で出来てると思ってる。


面はないの。

でも、囲われてる。

明らかに。


線って面白いよね。

面積も、質量もないのに、存在している。

存在を仮定しないと、色々と上手くいかない。

境界線一本引くだけで、こちらとそちらは違う世界になれる。


この解説図には、3つの四角の囲いがある。

世界をまわしているのは、一番外側の四角まで、出て行けるわずかな人間。


それより一つ内側の、世界で留まっている人は、一番はっきりしない。

もう一つ、外側に世界があることを予期しながら、

でも、そこに行くすべを知らない。


ただ眺めるだけ。


外側の世界に行って、もっと確かな色になりたいと思ってるのに。

今のままでは、どんどん色褪せて、

いつかは透明になってしまうと恐れている。


一番内側の四角世界の人たちは、意外と楽しくやってる。


もう一つ大きな世界があることを知っているけれど、

そこに住む人たちが、苦しい生活をしていることを知っている。

ストレス感じて、生きてることを知っている。

だったら、無理して、外の世界で暮らすことないのに、

もっとかしこく生きればいいのにと思ってる。


一番内側の世界に住んでる人は、楽しいことが大好きで色々モノを買うから、

モノを作る人は、一番内側の人たちに気に入ってもらえるように商品を作る。

だから、一番内側の生活の人たちは楽しい。



でも、一番内側の人たちは、色が薄くなってるから、

夜になると、だんだん自分が見えなくなってくる。


そんな時は、自分より色の濃い、周りの世界の人をちょっと羨ましく思う。


誰かと繋がっていないと、自分が見えなくなっちゃうから、

周りを見渡して、なにかを掴もうとする。



だんだん、書いているうちに、一番内側の人たちに加担してきたな。


それはたぶん、自分が一番内側の世界の人だからだと思う。

日ごと、透明になっていく自分をはかなみながら、

外の世界を眺めて、

でも、狭くて今いる所から動けない。



うごけよ



もしくは、こわしてしまえ。



自分が今どこにいるとか、

どんなやつかなんて、関係ないよ、そろそろ。

その両足で立てりゃ、十分だろ。


歯医者行ってくる!