メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

その黒いの

「その黒いの出していいよ」

って、言うなら

 

こっちも同じく
出す必要があるね

 

笑顔で澄ましていても、
人間の人間たる人間らしい部分には、
手が届かない気がするんだ

 

刺し違えてもいいから
それ、人生で初めて使ってみない
って、挑発したくなる

 

ずっと、持ち続けて
死ぬまで、そのままいるつもりなのかな

 

戦わない一生を送る我ら現代人に、
パスされたその、黒いの

 

残酷なもんだね

 

ちょっと荷が重いんじゃない
この平和主義のわたしたちには

 

「絶対に開けてはいけません」

と言われて渡された箱は、
歩き続けるには、ちょっと重い。

 

何が起こるかもわからないまま、
持ってるのはかなり、辛い。

 

暴れてもいいよ。