メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

伝わる×伝わらない

よおく考えてみたら、

わかることなのですが。

 

 

今わたしが考えていることが、

すっかりぜんぶ

 

あなたに伝わることは
ないのです。

 

『絶対』

ないのです。

 

 

 

テレパシーみたいに
ピピッって、発信して、
ピピッって、受信して、

 

『こんな世界を見ているんだね。』

って、


もし、すっかりぜんぶ共有することができたなら、
きっとわたしは、泣いて崩れてしまうに違いない。

 

 

 

わたしのイメージは、

 

言葉にした瞬間に、

違うものになって、

 

声にした瞬間に、

違うものになって、

 

私の元を離れていきます。

 

あなたがふっと掴んで、
受け取った瞬間に、

 

違うものになって、

あなたに少しだけ吸収されて、

いくのでしょう。

 

(ありがとう。

つかんでくれて。)

 

 

 

 

 

今わたしが考えていることが、
すっかりぜんぶ
あなたに伝わることは

 

ないのです。

 

 

だから:だけど

わたしたちは話をするのですね。

 

わかってほしくて、

つたえたくて、

みとめてほしくて、

 

 

 

(影響することは、

できるものね。)

 

 

 

「こっち」の世界では、

ひとつになることって、

ほんとうはかなり難しい。

 

 

 

境界線が邪魔だ。

 

 

消しゴムで消して、

ぶちっと両手で引きちぎって、

投げつけてこなごなにして、

ぎゅって抱きしめてめりこんででも、

 

ひとつになりたいのに。

 

 

 

『絶対』

が邪魔をする。

 

 

 

―これは―

哀しいようでいて、

あたたかいスト―リー。

 

わたしたちは繋がっていて、

それでいて、

別々の宇宙にいる。

 

受け入れざるを得ないルール。

 

 

 

だから、

 

 

 

手をつないでいたいね。

不安に殺されちゃわないように。

 

ひとりきりになるためには、

だれかがいないとだめだ。

 

本当はひとつだって、

心の中で唱えながら、

ひとりっきりを楽しむのが、

近頃では流行ってる。

 

 

今、この瞬間に、

あなたに何かが届いたのなら、

重畳だ。

 

(伝わらなくたっていい。

 繋がっていれば、それでいい。)

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