メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

あなたのつくった世界を教えてください

「街の音が好きだ。」
と、さっき思った。

朝起きて、ベランダに出ると、
「ゴーー」と、風ともつかない、車とものつかない、人の声ともつかない、
その音で外の世界は満たされてる。

世界は人の思いで作られている。
人間が生活していることを実感できる音がする。

街には人の思いしかない。


誰かが考えて、誰かが作った道に、
誰かが作った建物が建っていて、
誰かが考えたデザインのカップで、
誰かが考えた曲を聴きながら、
考えたこと、感じたことを話して、
今を作って、今日を作って、明日を作ろうとする。

世界はすごくシンプル。
思って、発信して、伝えて形にする。
ただそれだけ。

世界は想像力とそれを受け入れたい意志でできている。

誰かが発信した思いを誰も聞かないならば、
それで終わり。

受け入れて、受け止めて、新しいイメージができる。

人はなんで話すんだろうと疑問に思っていた。

表現したい。わかりたい。
ここにいると表現する意志と、
そこにいるんだねと認めたい意志。

そこが成立したら、次は作りたい意志が顔を出す。
ここにはないものを作りたい。
ないものをどうにか、言葉にして、声にして、表現にして、
共有したい。

そのために人は話すんじゃないだろうか。

伝達と疎通。
気付いて、伝えて、わかってほしい。

すごくシンプルだったんだ。

今日も、人の思いでできた街を、
山手線で突っ切る。