メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

capitulo006 してあげているという功罪

誰かのためになにかをしているとき、
人は夢中になれる。
 
自分のことしてる時より、
無我になれて、
判断も決断もどんどん進めることができる。
 
よし、これでいい。
あとは、これやってあれやって。
おっけい!
 
全て完了だー(=´∀`)人(´∀`=)
ひと仕事終わったー!
 
 
 
私もよくやってしまうこと。
 
 
 
その結果、相手からもらう言葉は、「ありがとう。」
 
だ。
 
なんの問題もないようにみえる。
 
でも、
なにか。
 
 
 
何か置き去りになってしまったものはないだろうか。
 
ありがとうと言わざるを得ない状況。
その隙間にこぼれ落ちた、
無言の言葉をあえて拾いに行ってみる。
 
 
 
人は、自分で決めて行動したい生き物。
 
主張が弱い人だって、
自分の意見が無いような人だって、
心の奥底に、
こうしたいなぁ。
は、漂ってるんだよ。
 
ただ動きが派手じゃないから、
よく見えないだけ。
 
こうなったらいいなぁ。
こんなことしたいなぁ。ってふんわり積み重ねてきて、
ようやく意志にまで達する。
 
そしてまた、
 
 
そうしたいなぁそうしたいなぁ。
が、溜まってきたら、
量から質に変異して、
よし、行動してみよう。
 
 
 
調べたり探したりしてみる。
 
 
 
そして、やっとのことを
人に言える段階になる。
 
 
 
「ねえ、こんなことしてみたいんだー」
 
ちょっと調べたものも見せながら。
 
 
 
そうすると、行動的な人は、
いたく感動して、
予想以上に動いてくれちゃう。
 
そうしたいのかー!!
だったら、こうしてああして、
これでいけるよ!
ほら!頑張って!
 
 
 
 
 
大切に育ててきたもの、
なくなっちゃった感覚。
 
 
こんなの育んできたんだよー。
って見せたら、
いいねーって言って欲しかっただけなのに。な。
 
みるからに、立派なもの、
僕の知らないところでこさえて、
ドーンと決定して目の前に出された。
 
 
たぶん。
たぶんこっちの方がいいんだよ。
 
 
でも、
 
 
一緒に考えたかったなぁ。
自分で決めたかったなぁ。
僕の選んだものも、どっちにする?
って尊重して欲しかったなー。
 
 
台風みたいに、ごぉーって勢いで、
いっぱいやってくれて、
 
おっけい!
これで完了だー!
 
って笑顔のあなたに言えることは、ひとつだけ。
 
 
ありがとう。
 
 
 
 
もう、他は何も言えない。
だって、僕のためにやってくれたことには変わり無いし、
たぶんそっちの方が誰が見てもいいんだろうと思う。
 
 
だけど、
 
 
 
 
ぽとり、
取り残されたあとに、のこる。
 
 
 
 
このモヤモヤは、
何だろう。
 
 
 
いいんだけどね。
いいんだけど。
 
 
 
 
 
私は今までにこんな思いを、
たくさん生んできたんだろうなってことに気づけた、
今日は、時間をはずした日。
 
明日から、新年。
13の月の暦も新しくなる。
 
豪快で、
わくわく台風のような私に、
女性らしく生きて欲しいと、
貴女は言ったね。
 
そういうことなんだろう。
 
推進力、前進力を持って進むことは続けつつも、
おいけてぼりのポツリとした心を見逃さ無いように。
 
自分で決めるスピードに寄り添える、
そんな、
「あなたのため」ができるように。
 
もう一人で走らなくていいのだから。
 
 
 
だから、
そう、言ってくれたんだと思った、
7月25日。
時間をはずした日。
 
 
 
 
 
 
私、引っ越します。
 
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