メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

第4章:未来の記憶が今を動かす

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あれ、おかしいな。

今日は、2025年のビジョンに想いを馳せて、

そこから2019年のイメージをふくらませようと考えていたのに

気がついたら物語を書いていた。

 

意思の行きたい方に野放しにしてあげる戦法

物語を書くというのはたまにやる手法。

定量的に未来の計画を立てるのもいいけれど

それだと質感をともなったビジョンにならない時に

物語として未来に自分が見たい一幕を描く。

 

未来のある一点にピューって飛んでいって、その日の日記を書く感覚。

未来に質感が生まれ質量を持つと、

未来は過去と同じ効果を発揮する。

 

本来、未来と過去は同じ素材でできている。

どちらも想像の世界にしかない。どちらの正体も記憶だ。

本来ここには今しかない。

 

人を動かすのが動機ならば、

人を動かしやすくする促進剤の役割を果たすのは自信といえる。

 

自信は想像の世界が生み出す。

私ならできる、という根拠のない自信も

昔やったことがあるからできるはずという自信も

どちらも想像の世界から来ている。

過去の体験や経験は今ここにはない。

それは想像の世界に記憶として格納されているだけだ。

 

ならば、先に未来を日記や物語として記述することで経験し、

記憶として想像の世界に格納してしまえば、それは自信となって今を後押しする。

 

未来の記憶が今を動かす。

なので、未来の計画を強化する目的でわたしは物語を書くという手段をとることがある。

未来の計画を立てよう

 

今は当たり前になっていないことをあたりまえにするのが

自分にとっての未来の計画。

 

わたしは基本的に何かを作っていく人生を営んでいるので

未来の計画=なにをつくっていくのかの計画と同義になる。

 

この何を作っていくのかについてイメージをふくらませようと、未来の一幕に行われているライフスタイルを物語に内包して記述しようとした結果、思いもよらぬ方向に話が展開した。

 

これは新しい経験だった。

 

わたしがnoteで書いているような記事を書くときは、最終着地点を事前に決めてそれを伝えるために書くのが通常のスタイル。

(このメディアアート生活ブログは、日々の徒然観察日記なので日報のように書いている。)

 

だが、今日書いた物語は書いているうちに勝手に物語が進行したので、その意思の流れに任せてみた。

 

伝えたいことの放棄。

こうなると執筆の操縦者は意識/思考から、無意識/感性に委譲される。

 

そしてできたものがこちら。

おはなし:コーヒーカップと不思議な実【前編】|J humind association|note

 

なるほど。感性に任せるとこうなるのか。

見事に自分や身の回りの人、環境、時代の特性や問題意識が入り混じった、無意識のスープのような話になった。

 

これはこれで面白い表現方法だと判明したのが本日の結果のひとつ。

 

そして、あれ、

2025年のビジョンと2019年のイメージづくりはどこいった。

これはまたあらためて明日しよう。という感想がもう1つの結果。

 

未来設計のために必要な要素

ここから先は明日、未来設計するための準備。

WEEKLY OCHIAIを見ていて、

落合陽一さんの思考様式から気づいたことをメモ。

これ一回ガッツリ確認して書いておくと、定期的なメンテナンスに良さそう。

 

<基礎工事用>

・問題意識は何か。

・どこまでの範囲の状況から発生した問題意識か(正直に)

・それに対しどのポジション(サイズ)からアクションするのか。

・10年後に見たい風景はなにか。(範囲を明確に)

・10年後に自分が選んだポジションはどのような立ち位置になっているのか。

 

・なぜ自分がそれをするのか。

・動機はどこから発生しているのか。

・それは今の時代に対して何を表明するのか。

・それはどこまでの範囲までインパクトを与えるのか。

 

<時間軸の計画用:プロセス設計>

・ビジョン達成までの段階とストーリーは。

・それぞれどんな因果関係で何と接続し、次のコマに進むのか。

・それぞれの段階のサイズ(範囲)設定は。

・各段階の達成のKPIは。

 

・具体的なアクションプランは。

・必要なリソースはなにか。

・そのために必要な環境とイベントは。

・開発が必要な技術は。

 

<空間軸の計画用:エコシステム設計>

・どのサイズの話なのか。

・どのマテリアルを使うのか。

・それぞれのマテリアルの特性とはなにか。

・それらはそれぞれどのような機能を果たすのか。

・どのような仕組みによって自走可能となるのか。

・その存在の存在意義とは。

・それは上位の系の中でどのような機能を果たすのか。

 

<基礎体力研鑽用>

・自分はどのようなビジュアル、テクスチャを美しいと思うのか。

・自分しか知らない美とはなにか。

 

とりあえずこれに答えながら自分を整理しよ。