メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

165cmに圧縮するとこうなる

「朝目がさめて、歌うことしかあなたの頭に浮かばなかったら、
歌手になるべきよ。」


という台詞が映画・「天使にラブソングを」の中であったけど、
最近その言葉の意味が分かるようになった。


何かに熱中していると、起きた瞬間に、もうその事考えてる。
多分寝ている間も考えてるんだと思う。


考えてるっていうか、ずっと想っている。


誰かに片思いをしている時みたいに、意識しなくても視線で追っちゃう感じ。
ぼーっとしてると、いつのまにか「もしも、話をしたら…」って勝手に妄想が広がる。
隣りの席に座った時、気がつくとひじをついたり、足を組んだり同じポーズをとってしまっていて焦る。


心の中の部屋にやりたいことが、ポスターみたいに張ってあって、
(私の場合は、「ワークショップを成功させること」がやりたいことだけど)
意識していないけれど目に触れてる。ずっとその光景が焼き付いている。
そんな感覚をここ何日か体験している。


朝目がさめて、わたしの頭に歌うことは浮かばなかったから、
私は歌手にはなれないんだって、あの時思ったんだと思う。


だから、さよならしたんだ。おとをあつかうことと。


自分からさよならしてしまった、たくさんのことを心の物置に押し込んで、
長さ165cmくらいの形に圧縮して、今日も地球上をうろうろしている。


せっかくだから、
うろうろの途中でたくさんの人と言葉を交わしたい。