メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

ETA-9 |ソルヴェイグの歌がずっと鳴っている

9月5日より行われる1週間のグループ展、

『生命が美しいとしたら、それは何故か』に出展いたします。

www.nigebar.com

きてね。

 

先日出向いたコンサートのアンコールにて演奏された

ソルヴェイグの歌」が頭から離れない。

 

速度を落とすと、流れているものに気付いてしまう。

それは川の流れの只中に足を浸したときのような感覚。

 

畏れなく無邪気なままに足元に狎れ合ってくる、

喜びや悲しみや怒りや期待や失望や嫉妬や諦めや不安や

誰も気づいていないその重力。

 

次々現れては自由気ままに

バイバイも言わずにどこかに去ってゆく。

 

その様々はわずかに触れただけで

ミラーニューロンを刺激して

質量をもたらしてくる厄介で愛おしい存在。

 

感情と呼ばれる人間色したエネルギーの洪水。

 

受け止めきれなくなって、正気ではいられなくなりそうになって、

川の流れに沿って歩き出す。

 

わかったよ、わかったから。

 

知ってる、知ってるよ。ずっと前から。

 

初心は忘れられないままずっとここにあるんだ。

軽視したっていいだろ。

 

今更それを説かれたって、

何も知らないふりして感心してみてもいいだろ。

 

たまには馴れ合いたいんだ。

会話のルールに従って、このゲームを楽しみたいときもある。

 

わかったからさ、

あなたが悲しむ前に

ちょっと黙って探しに行かなくちゃならない。

 

見つかったら迎えに行くつもり。

気づかれないくらいの速度で、

不在には気づかせないように

巧妙に。

 

一番大切な君を大切にするには、

君と違うままでいなくちゃいけないし、

 

わかるわからないの論議の向こうで、

信じたことをするしかないね。

 

 

拝啓、宇宙さま。

お慕い申し上げております。