メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

選択肢

「それでよかったと思う?」

母は生まれて初めて私に聞いた
私は生まれて初めて母にそう聞かれた

正しいか 正しくないか
人生の選択問題はいつも
答えのない問いに対する決断を必要とするものが通常案件で

自分で調べて
自分で考えて
自分で決めて
自分で行動して


結果が出てから
事後報告

それが彼女の対応方針。

私はそれを見て
同じように行動して
掴んだたくさんの選択肢に導かれて
今日現在の自分自身の世界に生きている

とても誇りに思う。Good job 母。





「それでよかったと思うよ」
私はそう思ったからそう伝えた

少しでは気持ちが楽になっただろうか?

何かを選ぶにはそのこと自体にエネルギーが必要で
その上、
誰にも言わずに自分で決めるということは
選んだ選択肢のもたらす結果を全て
自分で受け止める覚悟があることを運命に表明する行動

言い訳の余地はなく

ーその選択によって生じた人生について一切の責任は私に帰属します。ー

そんな彼女のはじめての問い
聞いてくれて嬉しく思う
聞く相手に選んでくれて光栄だ

聞かれて答えたんだから、喜んで責任の共同所有者となろう




きっと私たちはこれからたくさんの「はじめて」に出会うことになる

はじめての子供を産んだとき
すべての母親と子供がたくさんのはじめてに出会うように

はじめて学校に行ったときに
すべての生徒がたくさんのはじめてに出会うように

人が生まれた時から決まっている約束のうちの最後の一つについて、
わたしたちはこれからはじめて出会っていく覚悟が必要だ

ネガティブなことではなくて
ただちょっと不安なだけのこと

考えなくてはいけないことは、何らいつもと変わらない

どうやったら楽しく過ごせるか
どうやったら温かい気持ちでいられるか

すべての判断基準はそれだけ
エネルギーさえあれば大丈夫

覚悟が出来たから、さあ動こう。
まずは、iPad買って来週あたり田舎に行くことからはじめることにする。



今週のお題「私のお母さん」