距離感。
私の城だった場所。
城から見える風景。
この距離感が心地よかった。
どんなに緊張しても、
どんなに情熱を燃やしてもばれない位置から、
そっと、音をのせる作業。
お客さんに、気付かれないように矢印を配る。
それが、芝居の作曲・音響の役割だと思った。
実際、お客さんが笑ったり、泣いたりするのは、
舞台の上の役者さんの力。
言葉を紡いだ作家さんの力。
だと思ってる。
だって私も、泣きながらオペレーションしてたもの。
あのシーンだけはどうしても冷静になれん。
だから、その魅力を心が最大限味わえるような、
心の向きを準備してもらうために、予感を与えておく。
そういった音を作りたい。
のです。
一歩離れた所で、自己主張もせず、気付かれないように、
自分の好きな人達を溺愛しちゃうタイプのヒトには、
とても合っている役割だと思うのです。
劇団うえのの本01/03公演「12人の怒れる学校へ行こう!」
全公演が終わりました。
ただいま、毎度おなじみヌケガラ期間です。
前回のヌケガラタイムが、2/16あたりだったので、
約2ヶ月ぶりのこの感じ。
今回はそうならない予定だったのですが、
やっぱりだめか。
昨日からずっとmixiのアプリを弄っています。
お芝居に関わるって、おもしろいね。
あんなにたくさんの人の熱い思いが、交錯しまくってて、
あんなにたくさんの人がそこにいて。
それなのに、
終わってしまうと、
フェードアウトして、いつの間にか聞こえなくなる音みたいに
しずかになる。
次の、予定や口実がないと
会わない人 と 人 と 人 と 人。
不思議だわ。そういう世界なのかな。
でも、次の公演も関わらせてもらえるので、
そこは、心強い。ありがたい。
それまでに色々勉強しなくちゃ。
昔は、何かやるにあたって、
「全員自分だったら、もっとうまくまわるのに。
つかえねぇんだよ、コノヤロウ♪」
と、イライラしていたけれど、
今は、全くそんなこと思わない。
自分なんざ、到底かなわないような人と、
たくさん出会えたことが嬉しい。
生きててよかった〜
そんな感じ。
これから今回作った音を、まとめてアップする作業に取りかかろう。
友達が、「がんばったからご褒美になんかかってくれる」というので、
リクエストしたおおきい牛乳寒天と、今回の守り神「しゃちょう」
雨だ。
泣いていないといいな。