メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

capitulo16 時代という映画の観客は誰か

質問

「映画はエンドロールまで、見る人ですか?」

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シン・ゴジラ観てきました。
これから見る人もいると思うので、
ネタバレにならないように感想を言うと、

この映画は、日本の本気をみる映画だと思う。
エンターテイメントとしても、
内容から、演出から、見せ方から、ツボが多すぎて、終始、
庵野監督〜、ヤバイです!!(つД`)ノ
と思いながら、映画の中で大いに破壊されていく馴染みの街を眺めた。

とにかくかっこいい。

ということは、さておき、
日本人の強さは、個と全にある。

緊急事態に陥った時の、
個の意志の強さ、責任感。

自分がヒーローになることより、
プロジェクトが成功することを優先に願う無我のスタンス。

その個が集結して、
関係性を使って全体で問題を解決していく、美しさ。

一人一人が、派手なプレーヤーでは決してない。

側から見ると、地味に見えるが、
確実に武士の精神を受け継いだ真面目で本気の人間が、
集まって自分の仕事を全うして大業を成し遂げる。

独立して意思決定が出来る個が集まった集団は最強。

そんな見方をしておりました。

そして、もうひとつ映画の内容とは別に抱いた感想。

冒頭の問いかけ。

映画の中で美しいチームプレーを見た後ということもあり、
エンドロールを見ながら、私は
映画のような仕事を創りたいと思った。

そして、
今自分たちがしていることは、
ある意味映画作りだったのか。

では、観客は誰か?

観客だけではダメだ。
副次的に生まれる、イベントが必要だ。

ここまで、一気にアイディアが連鎖した。
あまりに高速だったので、
後でゆっくり考えよーと思って、
頭の中で封筒に入れて持ち帰ってきた。

さて、開封。
ゆっくり語ろうかな。

映画のエンドロールをみていると、
たくさんの人、企業、自治体の名前が洪水のように流れてくる。

この2時間に、こんなに多くの人が関わっているのか。

映し出されるそれぞれの人が、
それぞれの場所で仕事をして、
そこにお金が払われて。

それを想像すると、映画って

すごいな。

そんな、率直な感想。



なぜだか、
今日はそんなことを思いついた。

経済活性化のために、
公共事業を立ち上げるけど、
映画も同じだよな。

ひとつプロジェクトを立ち上げると、
こんなに多くの人の雇用が生まれる。

それだけの人たちにお金を払えるだけお金を集めるってすごいなぁ。

だって、みんな見に来るもんね。
一個作って、一回売るんじゃなくて、
何万人の人が、それぞれお金払って見に来るから、儲かるのか。

いや、それだけじゃないな。
その映画を公開することで、
グッズも作るだろうし、
テレビとか雑誌でもやるだろうし、
広告とかホームページも作るだろうし。

経済効果ってこういうことか。

映画一個で、たくさんの仕事が発生して、お金の循環が生まれる。

最近、観術を使ってどんなビジネスモデルが、経済循環が生み出せるかが、目下の関心ということもあって、
映画=理想の仕事の創り方だと思えた。

だって、ひとつプロジェクトを、立ち上げて、エンドロールにあれだけたくさんの人が、流れてきたら感動しない?

これだけたくさんの人の想いの結集で、作品が成り立っているのかぁ。

って、
2時間に詰め込まれた、愛を感じるように。


そんな時、


私たちが今やっているJAPAN MISSION PROJECTも、この映画のような立ち位置なのではないか。

ふとそんな発想が出た。
ん?
この発想おもしろいな。
可能性が広がりそう。
さらに考えよう。

というところで、

次回に続く。