メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

僕らがしているのは、戯れか進化か(3)

個の自分を使って、

出会って感情感じて楽しむために必要な道具とは何か。

hisui0.hatenablog.com

前回の続き。

 

私は「仕事」と「ストーリー&キャラ設定」をすることが、

冒険の準備だと思う。

 

仕事とは何か。

 

仕事とはお金を稼ぐことじゃない。

今の社会だと仕事=お金を稼ぐが直結してしまっているけど、

物理学的に解釈すると、

仕事は「物体Aが物体Bに影響し、物体Bの位置が変化すること」と定義できる。

 

正確に言ったら違うじゃーんという専門家の方、

大目に見てください。拡大解釈ですから。

 

わたし、この考え方好きでよく使ってる。

 

そう。

誰かに影響することが仕事だ。

誰かの心を動かすことが仕事だ。

 

そして、受け取った人の心の位置が変化すること。

それが仕事だ。

 

AさんがBさんにプレゼントをしてBさんが嬉しい気持ちになったのも仕事。

Bさんが「ありがとう」っていって、Aさんがあったかい気持ちになったのも仕事。

 

影響すること。

伝わる、でも理解してもらう

でもなく。

 

ただ影響すること。

 

そこにこう思ってほしい。という意図は介在しない。

 

わたしがしたことで、誰かの心がどう動くかなんてわからない。

意図しないところで何か気づくかもしれない。

嫌悪感を感じて、そこをきっかけに「わたしがやらなくちゃ」と立ち上がるかもしれない。

 

どれも全部影響。

 

それが、仕事。

 

影響するためには、予測可能な範囲を越える必要がある。

 

あたりまえだと思っていることに対して、人は反応しない。

 

ふーん。まあ、そうでしょうね。

はいはい、これ知ってる。

 

情報洪水時代の私たちは、

日々大量の情報処理に明け暮れ、

エモーションが動く機会が減りがちだ。

 

エモーションなんて動かしていたら、毎日生活してらんない。

 

行きたくないなあ、

やりたくないなぁ、

居心地悪いなぁ、

全部に反応していたら、泣きたくなるよ。

おうちかえる。おふとんぬくぬく~。

そうしたくなっちゃう。

 

「でも、やらなきゃ。」

 

そうしないと、成立しない。

この世界で、私が守らなければいけないことが、

意識的にも無意識的にもいっぱい有るように感じてしまう。

 

だから、心を麻痺させたり感じない方が生きやすいんじゃないか、

という錯覚を起こさせてしまうのが現代社会。

 

そして、人は大きく感動しないと心を動かさなくなる。

もしくは「ここは感情を動かしていいんですよ」という共通理解と、

許可がなければ、手放しで感情の渦に浸れない。

 

だから、映画とか行くとみんな子供のように泣けるんじゃないかと思う。

 

話し戻して、仕事と影響の話。

 

ちょっとやそっとじゃ仕事が成立しない現代で、

心を動かす方法。

 

それは、人の決意であり、チャレンジを見ることだと思う。

決意には、正と負の感情両方が含まれる。

 

怖い。でもやる。

わかんないけど、飛びこむ。

やることにした。

やってみた。

 

チャレンジ願望はだれしも無意識で眠っていると信じてる。

『わたしは、こんなもんじゃないんだ。いつか、もっと、きっと。』

という思いは、人類共通であるはずだ。

 

だって、本当に人間こんなもんじゃないから。

今は、無意識に「してはいけない」とおもいこんでいる罠に

かなり閉じ込められていて苦しい状態。

 

人は本当はもっと自由に表現したい。

 

チャレンジを見て、心が動くのは外的要因じゃなくて、内的要因。

眠っていたわたしのこころが、目の前の現象とリンクする。

 

「ねえ、そろそろわたしもやってみる時期じゃないの?」

心の声が、ざわざわするのはそのせいだ。

 

やりたいことをやってる人がいる。

 

でも、わたしなんて、どうせ。

でも、やれるのかな?

 

 

やっていいのかな?

 

そうやって物体Aの私が、

物体Bのあなたに影響するのが、

今私の起こしたい影響。仕事。

 

やっちゃえよ。

意外と大したことないぞ。

 

想いのまま生きて、発信して、

日本中RPGみたいに冒険して、仲間作って、

人と出会って感情感じて、笑ったり泣いたりして毎日過ごす。

 

これが仕事になったらいいと思わない?

 

こう言うと、

 

でも、そんなことできるの?生活は?大丈夫なの?

必ずそう思われる。

そうなったらいいな。とは思えるけど、成立するイメージがない。

 

イメージないのは私も一緒だ。

でも、誰かがやらんと道は出来ないし、

ひとりやっちゃえば、みんなやれちゃうと思うんだよね。

 

だから、そんな生き方が成立する道をつくることも目的だし、

そのチャレンジを仕事=影響として、周りの人に発信する過程も仕事だと思っている。

 

その仕事は、最初はエネルギーとか勇気とかチャレンジの循環を生み、

次の段階で、経済循環を生む仕事へと昇華する。

 

そのイメージで行動している。

 

 

まとめます。

仕事とは、

「どうやって影響させるのか。」の手段。

これは個の自分しかできない特権。

 

リアルタイムに、

「今何にチャレンジしてどんな気持ちで、何をしたいのか。」

発信し続けて、人々のあたりまえを更新していくことは、

この時代に生きてないとできない。

 

ポイントは、今自分と同じ時間に生きているその人が、

今日それをやっているということ。

 

過去の偉人でもなく、やり遂げた人が語るのでもなく、

今、チャレンジ中です。どうなるかわかりません。

ひゃっはー!!+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。

一か八かだ!えいっ!

というのが一番新鮮で生々しくてダイレクト。

 

このあたりは、今日のえりちんの講座見て、

さらに確信を持った。面白かったよ、この講座!

そして、その仕事のために必要なのは文脈、ストーリー。

なんでそれをやっているのか、どうやってやってきたのかの積み重ね。

いまどこまでやれてて、どこにいきたくて、なにがわからないのか。

 

現在進行形のストーリーをひとりひとりが持つこと。

 

それによって、一つ一つの動きが単発じゃなくなる。

出会った時点で、過去何をしてきたのかの蓄積を創っておけば、

その人は、過去も含めてこのストーリーを楽しんでくれる。

 

みんな研究家になればいいよ。

今なれるよ。

 

幸せを追求したい人は、それもストーリーになる。

不動産王に俺はなる!って言う人も、彼氏作りたい!って人も、

全部冒険中ってことにして、出会った人にそれを話せばいい。

 

そして、出会った人と次の階段を一緒に作っちゃえばいい。

 

人と会って話すことがないって人は、

ストーリーがないからだ。

 

人生をかけたテーマをひとつ勝手に設定しちゃえば、

人と会って、その人の意見を聞くのが楽しくなる。

 

そんなこと言っても、今テーマなんて無いって人は、

「人生を掛けたテーマを探している」ストーリーを今から始めちゃえばいい。

 

ここで、さっきの「仕事」が生きてくる。

どうやって影響を与えるのか。

 

ひとりで影響与えてもいいけど、仕事は誰かと行うものにした方が、

人生は楽しい。

 

わたしは今年、

『日本全都道府県にいって、そこに住まう人と語りたい!』という仕事を創った。

 

これは、私ひとりでは成立しない。

語ってくれる仲間が必要。

 

一緒に仕事しませんか?って言うノリで、

誰にでも話しかけられる。

 

今考えてること、発信したいこと語って動画とらない?

もしくは、話した内容記事にしていい?

 

それだけが私のゲームのルール。

 

話すことも仕事だし、

その内容を記事にして発信することも、仕事にもなる。

 

人生という時間を使って研究するテーマをつくって、

それをネタに人と出会って話して、

話したことを発信することで「影響を与える」という仕事をして、

相手からもらった新しいイメージ材料にして、

次のチャレンジをする。

 

これらの行為全体を「人生RPG」というストーリーの上に内包する。という2重構造。

 

ひとりひとりの人生テーマと、探求方法と、ストーリーは異なるはず。

それを妄想してつくっていくのがクリエイティブなんじゃないかな。

 

ひとりで考えなくていい。

 

こんなことしてみたーい!っていうふわっとしたイメージが浮かんだら、

さっそく誰かに話したり発信してみたらいい。

半分は、出会った誰かがイメージくれるから。

 

ひとつの言葉聞いても、

それぞれ自分の人生経験で培ったイメージを元に、

違った受け取り方しちゃうのが人の特性。

 

だから、コミュニケーションはすれ違う。

って問題になったりもするんだけど、

これを、逆手にとって利用する。

 

発信したら、それは正確に伝わらずに、相手のフィルターを通した違うものになる。

だから、新しいイメージの材料をくれるよ。

 

それを引きだせるか。受け取れるか。

今までの自分の正しさから抜けて「そういうのもおもしろいね!!いいねいいね!」

って器を広げられるかが大切。

 

だから、クリエイティブって人の話を聞けるかどうかにかかってくると思うんだ。

 

さて、次はあと二つの視点について見ていこうと思う。

 

→次回、結局時代が創りたいんでしょ(4)につづく。

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