メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

capitulo19 村をつくりたい

『年末だからたくらんでること全部やっちゃえ。

 

 そうだ、村をつくろう。』

 

遊び場作りました。

みんなで遊べる秘密基地が欲しかったんだ。

Facebookページ、気が向いたらご参加あれ。

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今どこに住んでいますか?

 

私は大阪です。
たまに東京に行きます。

千葉県出身です。

 

この体を中心に考えると、
よく会う人は、自ずとその周辺にいる人になる。

 

Facebookで交流している人も、なぜか大阪と東京の人が多い。
不思議なもんだ。
でも、Facebookって、
基本リアルに会ったことある人同士の交流で使っているから、
そういうものか。

 

たぶんこのブログは違う。
スターを交換し合っている人って、きっとあっちこっちの街に住んでる。

ここで会えるだけでもうれしい。

 

でも、いろんな人ともっと交流したくなっちゃった。

 

 

ネットって、全世界がつながってるけど、
全世界の人と交流しているかと言うとそうでもない。

 

言語の壁があるから、
そんなにドイツ人の人の意見には触れないし。
(読めたら別だろうけどね。)

 

「ポスト身体社会」って言うけどさ、
意思だけだったら、もっと自由にいろんな人に会いに行ける。

 

この”いんたーねっとてくのろじー”を使って、
ひゅーって飛んでって、
もっと多くの人と会って、きままに交流したい。

 

田舎でバスを待っている間に、
「バス来ないですねー、このあたりにお住まいなんですか?」
なんて心持ちで、人とライトに話したい。

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でも、どこにひゅーって飛んでったらいいんだろう?

 


「さあ!どこでもいいから世界中旅行に行こう!」
って言われても、

 

『ちょっと待って待って、まずどこいくの?』
って、まずは目的地をつくりたくなっちゃう。

 

アフリカのあの村に行ったら、友達がいて、
あたたかく迎えてくれるとか、

 

イギリスのあの子の家に行ったら、
一緒に一週間生活をできるとか、

 

そんな当てがあったら、

ふらっといって、

しばしの間新しいライフスタイル楽しんでみよっかな♪とか、
気軽に出来るのにね。

 

 

村をつくりたい。
今は、会えない人と出会うための。

 

誰の村ってわけじゃなくていい。
ただそこにいったら、人がいる。
そんな安心感がある村を、
インターネット上のどっかにつくりたい。

 

そんなことを思って、
そんな取り組みをしたくて、facebook使って何やらはじめます。

 

大人になった人はみんな、
誰かがなにかはじめようとすると、

 

「何のためにやるの?」
「ゴールはどこなの?」

って聞くけど、

 

そんなのないよ。

 

楽しそうだからやってみるだけ。

 

人は出会って、生活を更新して行くんだと思うんだよね。
だから、出会いたい。話したい。交換したい。

 

「おもしろそうだからやった。」

そんな愉快犯。


これから人は、ひとつのところに住まなくていいと思うんだ。
住民票がある物理的な家と、
意思が住まう意識的な家と、
どっちもご近所の人と関わりながら、生活したいと思ったんだ。

 

みんなどんどん村をつくったらいい。
ほっこりできる人と一緒に暮らす人生をクリエイトする

道具とテクノロジーはそろってる。

 

2016年中にはじめたかったことのひとつ。

ここに始動。

0=∞=1

「絶対的な宇宙がなくなるまで、あとわずか。」

 

2016年のイギリスの流行語、Post-truth

"客観的な事実が重視されず、
感情的な訴えが政治的に影響を与える状況"

の意。

 

そう、

日々触れる情報のほとんどが、発信者不明の誰かの意見となった今、
事実はもう力を持たないってこった。

 

みんなが「いいね!」って思う意識の総体が、
世の中のあたりまえを塗り替えていく時代。


これからは、何を本当とするかは、
個人に委ねらていく。


考えを巡らせるそのベースとなる材料は、
自分で決めていい。

決めなきゃいけない。

 

誰かが世間を持っていきたい方向に乗っかるもよし、
自分で1から考えてオリジナルの考えを組み立てるもよし。

 

 

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いや、

 

私は0から考えたいな。

 

 


ありとあらゆる人の意見をぜーーんぶ材料に美味しく頂いて、
自分の信念に従って、0から私の意見を新しくこさえたい。

 

そして、願わくばそんな人が増えてほしい。

 

人がこんなにいっぱいいる理由、

そういうことだと思うんだ。

 

違うから、出会う。
違うから、一緒にいる。

違うイメージが出逢って、新しいものを創る遊戯=人間の人生の究極の楽しみ。

そう定義して、日々を紡ぎたい。

 

 

 

0=∞=1

わたしはこの世界観が好き。

ひとつの動きで、世界を語る。

 

有ることがあたりまえではなくて、
無いことをあたりまえとする世界観。

 

無。

ある:ないの相対を越えた、
絶対無。

 

観測するまで、世界は存在しないんだ。


その基準点に立って、
世界を見た時、
すべてのあたりまえが「有り難い」ことが論理的にわかる。

 

世界を創っているのは、自分であり、
世界のすべては、自分そのものである。

 

みんな繋がってる。
そこから敢えて、分離を創って出会いを楽しんでるのが今と言うものだ。


世界を創ろうよ。
仲間は73億もいるんだぜ。

 

 

2017年、

あなたはどの基準点からものごとを考える?

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photo by haruka

伝わる×伝わらない

よおく考えてみたら、

わかることなのですが。

 

 

今わたしが考えていることが、

すっかりぜんぶ

 

あなたに伝わることは
ないのです。

 

『絶対』

ないのです。

 

 

 

テレパシーみたいに
ピピッって、発信して、
ピピッって、受信して、

 

『こんな世界を見ているんだね。』

って、


もし、すっかりぜんぶ共有することができたなら、
きっとわたしは、泣いて崩れてしまうに違いない。

 

 

 

わたしのイメージは、

 

言葉にした瞬間に、

違うものになって、

 

声にした瞬間に、

違うものになって、

 

私の元を離れていきます。

 

あなたがふっと掴んで、
受け取った瞬間に、

 

違うものになって、

あなたに少しだけ吸収されて、

いくのでしょう。

 

(ありがとう。

つかんでくれて。)

 

 

 

 

 

今わたしが考えていることが、
すっかりぜんぶ
あなたに伝わることは

 

ないのです。

 

 

だから:だけど

わたしたちは話をするのですね。

 

わかってほしくて、

つたえたくて、

みとめてほしくて、

 

 

 

(影響することは、

できるものね。)

 

 

 

「こっち」の世界では、

ひとつになることって、

ほんとうはかなり難しい。

 

 

 

境界線が邪魔だ。

 

 

消しゴムで消して、

ぶちっと両手で引きちぎって、

投げつけてこなごなにして、

ぎゅって抱きしめてめりこんででも、

 

ひとつになりたいのに。

 

 

 

『絶対』

が邪魔をする。

 

 

 

―これは―

哀しいようでいて、

あたたかいスト―リー。

 

わたしたちは繋がっていて、

それでいて、

別々の宇宙にいる。

 

受け入れざるを得ないルール。

 

 

 

だから、

 

 

 

手をつないでいたいね。

不安に殺されちゃわないように。

 

ひとりきりになるためには、

だれかがいないとだめだ。

 

本当はひとつだって、

心の中で唱えながら、

ひとりっきりを楽しむのが、

近頃では流行ってる。

 

 

今、この瞬間に、

あなたに何かが届いたのなら、

重畳だ。

 

(伝わらなくたっていい。

 繋がっていれば、それでいい。)

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12月17日に、宇宙とにんにくをつくります。

さて、本物のにんにくさんは、どれでしょうか?

 

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【大阪】アートセラピー体験講座「にんにくをつくる」【2016年12月17日(土)】

 

生きているということは、

時間軸に乗っかって、

時を進むということ

 

だから、あえて、

時を離れる時間を

生活の中に持つ。

 

飛ぶ時間。

 

Take off.

 

没入 集中 無我

 

呼び方は何でもいいけれど

 

「今、ここ。」

しかない感覚に身を置くって

 

人間たまにやった方がいい。

 

 

 

 

12月17日に大阪で行うアートセラピーのイベントを

プロデュースすることになりました。

 

お昼と夕方の集いのふたつ。

 

お昼は、にんにくさんを紙ねんどでつくります。

夕方は、みんなで宇宙を描きます。

 

どんな時空間になるかな。

楽しみ。

一見さん、大歓迎です。

 

【大阪】アートセラピー体験講座「宇宙を描く」【2016年12月17日(土)】

 

はじめに

なにかがきっかけで、
突然もう解散したバンドの曲を聞いて、
過去の作品や、インタビュー記事を読み漁るような、

そんな、出会いが最近あって。


相手は、西田幾多郎さん。
哲学者の方。

今、自分の中で一番エモい人。


いきなり著書を読もうと思ったら、

3秒で「だめだこりゃ」ってなったので、
解説本から読んでみることにした。

 

哲学は、好きだけど苦手。

言葉の定義が精密なのと、
言葉以前の世界をを言葉で語るところに
もどかしさを感じてしまう。

相対世界の中で絶対世界を語らんとする、
先人たちの努力、
言葉の結晶、
知恵の発露。


言い回しや表現の美しさにあやかりたい。

私は、言葉を音的に並べるというか、
ニュアンスで使ってイメージを構築しよう
とするきらいがあって、
それぞれの言葉の定義を正確に規定していく、
論理思考は苦手なんだけれど、
そのトレーニングも兼ねて、
西田さんを知っていこうと思った。

まずは、現代書館から出版されている
『FOR BEGINNERS 西田幾多郎』から読んでいこうと思う。

「いってらっしゃい」

 

「それでもそこに行くの?」

 

そう問うたけど、
ただ微笑むばかりで、
何も答えなかった。

 

明らかだった。
そのことはわかっていて。

 

それでも、言葉を続けた。

 

新雪に足跡を残すように、
既に或る一点で決断された尊い選択は、

 

もう誰の声も届かないところに、
そっと保管されていて、

 

―0地点/真白/無音/均衡-

ソレデイテ、アタタカイ

 

<立ち入れない:立ち入らせやしない≫

 

それは、
君の優しさであって、
戦いであって、
決着であって、
罰を引き受けるという
自虐的な献身であって、

 

誰も追いつけない果てまで走りきって、
望みのない、
光のない、
その混沌の痛みの中でしか、
安寧は見つからないのだと。

 

目をそらして話すその姿は、
そう物語っていて。

 

運命を全て引き受けて、
業火の後の残骸に、
救済の欠片を探しにいく。

 

安らかに表情は語る。

―未来が変わらないことは自明のようだ―

 

『帰ってくるまで、
待つことしかできない』

 

そうでなければ、
癒されることはないのでしょう?

 

それまで僕ができる最善策はきっと、
自分の無力さから目を背ける努力だったり、
忘れてあげることくらいだろうと、

 

そう言い聞かせるしかない事実が、

ここにある。

 

それでも、

「そう」なるであろう未来に向けて、
言葉を紡いだ。

 

 

既に言葉は魔力を失っている。

 

それでも、

そこにある運命を互いに確認するためだけに

僕らは話をする。

 

「これは必要な儀式だ。」
その暗黙の了解の中で。

 

そして僕は、全てを独りで終えるまで

もう見ることは出来ない後ろ姿を見送った。

 

 

 

 

僕は無力だ。

でも、そうすることが君に対する最大の尊敬だと、

その時はそう思えたんだ。

 

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Ⅴ→Ⅰ

波は不定形にリズムを繰り返す。

 

意志を持って打ち寄せ、


衝突し

、砕けて、

 

大きく歪み

、うねり、

 

泡になって

、溶かして、


穏やかに受け入れる。

 

 

 

海の記憶。

 

 

 

光と出会った。

 

深く潜った。

 

雨に出会った。

 

渦を巻いて荒れ狂った。

 

 

 

その時の記憶。

 

 

とどまらず形を持たず
変化し流れゆく、
その刹那-瞬間を切り取った、
刻を本当はどこか覚えている。

 

 

だから全てを許してしまえる。

出会ったものを癒して、手放していく。

 

 

青だった時の、
蒼だった時の、
碧だった時の、

 

 

 

記憶。

 

それらを本当は全部残しているから。

だから、わかる。

出会ったものの痛みが。

 

 

 

 

凪。

 

それは、
何も無いのではなく、
全てを受け入れた無。

 

飲み込まれ、抱きしめられ、
手放された時に、
全ては許されて消えていくだろう。

 

海の意志によって。

 

それを優しさと呼ぶには、
あまりに残酷すぎる。

 

 

それを愛と呼ぶのは、

あまりにふさわしすぎる。

 

 

今日も、風は吹く。

波は、寄せてはまた返す。

 

それが、当然だという顔をして。

 

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