メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

人間的雑味

台所から部屋に戻ってきて

またふとんにもぐりこむ

 

 

何回目だろうか?

 

 

 

2:55。

 

 

 

 

よくわからないけど、起きている。

 

 

 

なにかすることがあるわけじゃないんだけど

 

 

 

 

眠気覚ましでも、気分転換でもないけど

たばこを吸っては、

 

ただ音楽を聴いている。

 

 

 

 

考えは言葉を超えて

 

 

部屋中、自分の心みたいになっちゃって

 

意識でいっぱいになる。

 

 

そんな、

 

溶けだした時間を楽しんでいる、。

 

 

 

 

明るいと部屋が広すぎる気がして

電気はさっき、消した。

 

 

パソコンの白い光の下で、

キーボードの上で動く自分の手だけを

めずらしそうに眺めている、。

 

 

 

起きて何をしたいんだ

ろう

 

 

 

寝て

しまえ

ば、自動的

に朝は来るのに。

 

 

 

安心すぎる周りの大切な人に守られて

今の私は幸せそうだ。

 

 

そんなことが10の-10乗くらいだけ

ちりりと

心を傷つける、

 

不思議な感覚の中で

 

よくわからない夜と朝の境目の

時間を過ごしている

 

 

 

 

 

人間は、複雑だよ。

 

 

複雑なんだ。

複雑でいいんだ。

 

それでいいんだ。

 

 

 

場面が瞬間、瞬間で差し変わる映像みたいに

いろんなもんが去来してくる

 

 

不安

 

とは違う、

人間的雑味を感じる時間

 

 

 

時間。?

時間なんて結構前にどっかいった。

 

 

 

ここにあるのは、

意識とイメージのスープみたいな空間

 

 

 

空間ですらないかもしれない

 

縦・横・高さ

 

 

 

それすら量子場みたいに

 

秩序を無視して

 

 

変形しては、きわめて静かなまま

激しく動き回る。

 

 

 

 

 

なんで起きているんだろう

 

 

2回目の問い。

 

 

 

 

『敢えて言うなら

 人間を楽しむため。』

 

 

 

 

忘れちゃいけないものが

あると思うんだ

 

 

人間感覚

それそのもの。

 

 

 

楽しいは哀しい

期待はあきらめ

こんにちははさようなら

どうでもいいはどうにかしたい

 

全部同じこと。

 

ただどちらを思いたいかの

気分。

 

 

 

だいきらいは大すき

 

 

いや、それはさすがに恥ずかしいな。

 

 

 

 

 

混沌は秩序

 

 

 

 

本当はカオスの中にいたい。

 

 

感情とイメージは整理なんてできるはずもなく

不確定で不条理で論理なんてまかり通らない

 

さっき言ったこと、この刹那に

全く変わってしまう。

 

それでいい。

それがいい。

 

 

 

 

パソコンが充電中を知らせる

青い光がきれい

 

 

 

 

そんなもんでいいんだよ

幸せなんて

 

 

<パセリ ― 少々>

 

 

くらいのアクセントでいい。

ひとつまみもあったら贅沢だ。

 

 

 

 

考えが乱反射する。

「論理も文法もわざわざめんどくさいな」

 

 

スープみたいにさ。

今こんなこと思ってるんだよ、って

そのまま、飲んでもらえたら

いいのにね

 

 

言葉が邪魔だ

いや、ありがとう。disってないよ。

おかげでだいぶ助かってる。

 

ことばのみなさん、ありがとう。

 

 

でも、

たまにはこういう、

割り切れない意識の宇宙に

埋没するのも粋なもの。

 

 

浮き輪にもたれかかって、

パイナップルジュースかなんかをストローで飲みながら、

雲ひとつない空を、

ただ真顔で眺めていたい

 

あ、夏ね。

場面。

どっかのプール。

たぶん日本じゃないっぽい。

 

よくわからないけど。

 

 

 

 

 

ぽつんと

 

 

 

 

 

ただ存在したい

 

 

 

 

 

 

それだけで十全だ。

 

 

 

 

大丈夫。

「そろそろいくよー」

って声が聞こえたら、

喜んで、岸まで泳いで行くから。

 

 

 

 

その時は、ちゃんと呼んでね。

ひとりがすきなわけじゃないみたいだから。

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