メディアアート生活

美術館に作品を見に行かなくても、町中に作品は溢れている。話しかければその人の宇宙が始まる。

0712|最後の拠り所

随分と雑になったような気がする

 

雑というのとは違うのかな

うまいことばがみつからないけれど

随分お強くなられたのだと思う

 

もう3時だ ああ嫌だ。

もっと夜中をしていたい。

 

昼間はBPMの速い曲を好んで聴いている

カオスが好きだ

 

混沌.

思考の処理速度より早く脳内を搔きまわしてほしい

 

「私」がくだらない思考なんて発動させるより速く

「わたし」に攫っていってもらいたい

 

気が向いたことから順番に

考えよりも速く

 

その煌めきみたい閃きみたいな

それに

 

ぐいっと手綱を引き寄せられるように

攫って行ってほしい

 

お任せしたい

 

喋ってることのほとんど

説明のほとんど

 

収録したのを後から聞いても

全然意味わかんない

 

真正面からそれ自体に疑問を投げかける人

とっても美しいね

 

だけどごめん

わたし、それ、どうでもいいんだ

 

目的がずれている

まあいいんじゃないって

許容する

 

わかり合えないさみしさなんてものは

きっとない

 

表現と表現

会話はそういうものであって

理解が目的じゃない

 

力を抜いて君の音を響かせなくちゃ

できてるかな

 

間違っても

言葉なんて聞いてはいけないね

 

それは何の意味も持たないから

言葉はただの記号だから

その裏側にある音と響きと

それだけにしっかり耳を澄ませていたい

 

言葉なんて、記号なんて、意味なんて

追ってもしかたないんだ

 

ちゃんと力を抜けているか

君の発信に対して全身が震えられる状態で居られているのかって

聞いてるんだよ

 

全力で殴られたら

ちゃんと端っこまで吹っ飛ばないとね

 

ショックを受けたら

立ち直れないほどに落ち込まないとね

 

防御力は0にして

もともとわたしだったあなたと

また一つになれるように共鳴することが

大切だ

 

そうでなければあなたはただのわたしの空想の産物だ

その世界観は嫌だ

ちょっとさみしくてやってらんない

 

意味の分かるようなことを言っているときほど

ぼく自身は意味わかんない

 

だけどそれでことが動くんだ

おもしろいよね

 

夢中で話そうとすると

カチッとスイッチが切り替わる

 

オートで言葉がでてくる

もう何を言っているのかわからない

だけど何かしゃべっている

 

気づいたときにはひと段落話終わって

相手が感想を述べている

 

わたしはわからない

何を話したのか

 

だけど何かがつたわったみたいで

相手は感心したり気づいたりしている

 

そういうときはきっと

あなたがわたしを話させたに過ぎない

 

よくわからない

けれどもうそういうものだって

受け入れてる

 

このことをきっとぼくは

雑だ、と感じているんだと思う

 

あんなにこだわっていたのに

繊細なニュアンス

定義

イメージ

 

ぼくが思うのとあなたが想像することが

完全に一緒になってほしいと思っていた頃

もっと丁寧だった気もする

 

諦めたというのとは違うと 願いたいけれど

間は伝えようがないことをわかってしまった

 

ぼくの言葉で話せば話すほど

満足するのはぼくだけだ

 

今度またやってみようかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想ったままを書くのは

ここだけでいいや

 

心の中の音と

外に表現される現象は

全く違っていていいや

 

言う気もない

 

 

使いやすいものと

正確に表現されたものの間には

絶望的な隔たりがあって

 

いちいち擦り合わせるのなんて

面倒で仕方ない

 

だけど

どこかに彫刻したくて

これを書いている

 

自分のための文章

自分のための言葉

 

かすかな音量で

流れ出していく終わらない旋律

 

単一の楽器で奏でられるそれ

ピアノの音がいちばんそれに近い

和音構成

非和声音にまどろんで憂いをこころいっぱいに染み渡らせて

緊張と緩和の飴と鞭に形状を委ねたい

誰の目も気にせず形を失いたい

 

ずっと泣いていたい

よくわかんないまま

 

安心と達成感と恍惚と孤独を感じて

これ以上ないほどに力を抜いて

うっかり輪郭を放棄したい

 

音になりたい

次はどうなるかわからないその先端の先端から

未来の景色と誰よりも先に邂逅する

 

その時身体中に駆け巡る反応

それを感情と呼ぶなら

 

その振動がきっとわたしで

それだけでいい

 

結局のところそれだけなんだ

 

全てがそのための

ただの手段でしかない

 

曲が終わる

 

 

 

終わりの気配はすぐわかる

 

まだ続いていてほしいなと思いながら

純粋なトニックに終止させるのは性に合わなそうだから

 

 

 

 

ⅠM7とかあいまいに響かせて9とかも添えたりしておわろう